疾患ライブラリー
感覚異常性大腿痛
症状
- 大腿の外側に強くて焼けるような痛みが生じます。
- 痛みは膝の外側まで広がります。
- シビレなども同じ部分に感じます。
- 通常片側にのみ生じます。
- 知覚過敏状態になることが多いです。
治療
原因を取り除く事が出来るなら取り除きますが、取り除く事が出来ない場合は、消炎鎮痛薬やビタミンB12を用いて神経の炎症を沈静化し、神経の損傷を改善します。
症状が強い場合はステロイドの注射を行ったり、圧迫を受けている部分を取り除く為に手術を行います。
解剖・原因
神経は身体全体の知覚情報や運動情報を脳に伝える為、様々な部分を走行します。
その途中で圧迫などの刺激を受けると強い痛み、麻痺、機能障害などが生じます。
大腿部の外側を担当している神経である“外側大腿皮神経”が腫脹、圧迫、外傷、狭窄などで刺激を受ける事で強い痛みが生じたものを“感覚異常性大腿痛”と呼びます。
コンディショニング
何らかの圧迫や血行障害によって起ることがあるので、過剰にお腹が出るような体重増加や体型変化、過剰な飲酒、喫煙などは避け、また圧迫力の強い着荷も注意が必要です。
また股関節周囲の可動性の低下や左右バランスの不良により圧迫を助長する場合があるので、姿勢、運動、生活習慣を含めたコンディショニングも推奨致します。