『骨盤臓器脱(性器脱)について』
2017年11月08日(水)
骨盤臓器脱(性器脱)について
子宮脱、子宮下垂、直腸脱、膀胱脱など骨盤内にある臓器が正常の位置より下がったり、脱落している状態のことを総称して骨盤臓器脱(性器脱)と言います。
子宮脱・直腸脱・膀胱脱はそれらの部位に異常があるわけではなく、骨盤底筋群と膣のどの部分が弱くなって膣内や体外へ脱落が起こっているかによって分類でき、その部分が上方であれば子宮脱、前方であれば膀胱脱、後方であれば直腸脱と言われます。
出産や加齢、肥満などが原因で、骨盤底筋群が傷ついたり緩んだりするとそれら骨盤内の臓器が支えきれず落ちてきてしまいます。そのため正常であれば骨盤底筋群が収縮しきちんと支えられているものが、作業や運動で力を入れることや咳が続くこと、長時間の立ち仕事や歩行により膣部分が体外へ出てきたり、尿もれなどの症状を引き起こしてしまいます。また頻尿、便秘などの症状もあります。
出産を経験された女性の約半数が何らかの骨盤臓器脱を生じるとされているほど多い疾患ですが、恥ずかしさや日々の忙しさなどからひとりで悩んでおられたり、そのまま放ってしまい徐々に悪化するケースも少なくないです。
治療には段階に応じて骨盤底筋群の強化、手術などの方法があります。
治すのであればなるべく身体には負担をかけずに治せるといいですよね!
先日、完全に体外に脱落され病院では手術も勧められた方がいらっしゃいました。
身体の状態を確認ながら運動を進めることで骨盤臓器脱(性器脱)は改善されています。また骨盤底筋群に刺激を入れていくことで同時にインナーユニットも活性化され本来使われるべき筋肉が使えるようになり、結果的に体重も落ち、きれいな姿勢で歩けるようになられています。
女性は男性に比べ元々筋肉や関節が柔らかく、出産や年齢に伴い姿勢も崩れやすい特徴があります。骨盤臓器脱は直接命にかかわる疾患ではありませんが、日常の生活の質を落としてしまうやっかいなものです。この機会に気になっている嫌な違和感をなくして、日常を楽しんで過ごせるようになりませんか?
当施設のウーマンコンディショニングをお勧めします。
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写真はインナーユニット(骨盤底筋群)の運動方法の一部です。仰向けに寝てタオルやテニスボールを使い姿勢をセッティングして行います。両膝にテニスボールを挟み左右に軽く揺らしたり、挟んだままお尻を少し持ち上げる動きをします。
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